体調を崩した際に見る悪夢のような 

開発は進む。

開発を逃れた自然は、
日に日に狭まっていく。

人口は減る。

狭くなった自然を切り取ると、
これが百年前の風景なのか、
百年後の風景なのか、
よくわからなくなる。



この、体調を崩した際に見る悪夢のような風景が、
いま現在の風景、ということになる。

謹賀新年2023:次回ライブ5/20 

あけましておめでとうございます。
本年もよろしくお願い申し上げます。


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これほどまでに生活が変化し、世界が変化し、
年始に一体何を書くべきか、
考え込むところではありますが、
差し当たって、

次回ライブは5/20(土)を予定しております。

だいぶ先ではありますが、
頭の隅に置いていただくか、
お手持ちのスケジュールアプリにでも入力しておいていただければ幸いです。

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生活の激変。世界の激変。

それらに思いを馳せておりますと、
奇妙なことに、静かなイメージが広がっていきます。

これはもちろん、
「これから静かな時代がやってくる」ということではなく、
むしろ混乱はますます深まって行くようにも思うのですが、
その混乱の一つ上の層に、
静かな世界が広がっているように感じるのです。



この静かな層は、元々、私たちの内外に遍在していたのかもしれません。
それが、私(たち)が一つ下の層に落ちたことによって、
イメージとして見えるようになったものかもしれません。

この静かな、衆生の影響を受けない層とのつながりを、
忘れないように、それが無理なら、時折は思い出せるように、
この変動の世界に、在り続けたいと願っております。
追記/補足を読む

「元型ドローンVol.23」ダイジェスト 

電子持続音ライブ「元型ドローンVol.23」のダイジェストを、
Youtubeにアップしました。

追記/補足を読む

もがいた、或いはもがいてる経緯(2)  

(――前回の続きです)

音楽以外にも、
思ってもみないような雑用が大量に増え、
もみくちゃになって日々を暮らしている最中、
唐突に、Spotifyに、
「Wrapped」というものを作ろう、
今すぐ動画をアップロードしよう、という意味の画面が見えました。
(Spotifyはアーティスト側にとってUIがとてもいいのでついつい様子を見てしまうのです)

30秒以内の今年を振り返る動画を作って、
ファンに届けよう、という内容、と理解しました。
(正確に言うと、あまりにも日々が多忙なため、
仕様を熟読できず、そんな感じの内容だな、
という程度にしか理解していませんでした)

そして、異様な多忙の中、
唐突に、半日ほど、時間が空きました。

これは手持ちの動画ストックを使って、
私にとっての「今年の振り返り」と言えるような、
映像と音楽の詩を作り、
アップロードする時間ができたろう、
そんな風に思いました。

いつもは曲作りに時間のかかる舟沢ですが、
今年を過ぎれば消える仕様でしょうし、
即興的に曲を作って、
スマホで撮りだめておいた動画と合わせて、編集して、
30秒以内のものあればすぐできるだろう、
そう判断しました。

実際に、半日程度で、できました。

いざ、アップロード、となった時、
「ご確認ください」的な画面をざっと見ると、

「曲が入っていないこと」

という、思ってもみないルールが目に飛び込んできました。

曲(音楽)が入っていない、というルールがあるようです。
なるほど、自分の曲であっても著作権の問題をクリアしきれないのか、まあアルゴリズム的にそうかもな、
くっそー、せっかく作った曲がボツか、
ということは、この映像も無音では見る人に意味が通じないだろうな、
ということは動画も差し替えか、
要するに全くゼロから、音も映像も作り直しか、
全く無駄なことをしてしまった、
時間の無駄であった、

それでも、乗り掛かった船だ、やり遂げるぞ、と、
別の動画、今度は自分で撮った海の動画に、
今年Spotifyで配信し始めた「KAIHOU」のジャケットを配置したものを作り上げ、
音声トラックは昔録った波音をプロセッシングしたものを用意し、
全く別の動画を、作りました。
これも、静止画像を動画に配置するのが初めてだったので、
勝手がわからず、思いがけず時間がかかってしまい、
手早くやるつもりが、半日かかったように思います。

さて、これ以上凝っても仕方ない、時間もない、アップロードするぞ、
とアップロードを試みると、アラートが出ました。

「アスペクト比が違います」
「動画を縦長にしてください」



以前、SpotifyのCanvasという短編動画を作った際に、
手元で作っておいたテンプレートを使って、
動画を作ったのですが、
Canvasと今回の動画で、仕様が違うようです。
(あるいは舟沢がどこかで手元の設定をいじってしまった?)
出てきた仕様を見直しても、
どこが従来と違うのか、
そもそも縦長の動画を作ったのに、
なぜ「縦長の動画を作ってください」と出るのか、
さっぱりわかりません。
思ってもみないことです。

結局、仕様を読み込む羽目になったか、くっそー、
と読み始めて、
思ってもみない、別のルールを見つけました。

「画像が含まれていないこと」

ファンに向けて感謝を伝える「音と映像の詩」ではダメで、
ジャケット画像を置いてもたぶんダメ、
ファンに向けて「しゃべってるだけの動画」でなければならない、らしい。

つまり、アスペクト比(縦横比)、画面のピクセル数など、
合ってるはずなのに「合ってない」とアラートが出る原因を探り、突き止め、修正し、
アップロード可能になったとしても、
その「音と映像の詩」は、
ルール違反として、承認されない可能性が高い。

ここまでで、トータルで1日半ぐらいかかってます。
最初に思い描いたスケジュールイメージの3~4倍ぐらいかかってます。

――諦めました。

もう時間がありません。
ムキになってアップロードしても、承認される可能性は低いです。

30秒に満たない「音と映像の詩」、
2つ作って、2つともボツです。

動画のスクリーンショットだけ、
ここにそっと掲載しておきます。

sukusyo_tubaki_2022.jpg

sukusyo_umi_2022.jpg

もがいた、或いはもがいてる経緯(1) 

元々、「KAIHOU」というアルバムは、
「KAIHOU」1曲で1アルバムとして、
Bandcampで配信をスタートしました。
それを、SpotifyAppleMusicなど、
他のサイトでも配信しよう、と思うに至りました。

既に、「」や「底の方は少し固い」など、
長い1曲で1アルバム、というのは経験しているので、
問題なく行けるだろう、と思っていたのです。

それが、今回やってみると、うまくいかない。
読めない英語を無理やり読んでみると、
「1曲1アルバムだと、アルバムとして承認しない配信サイトがある」
ということのようでした。
(以前はありませんでした。どの配信サービスかはわかりません。)
EP・シングルとしてなら出せるようにも見えましたが、
1曲50分を「シングル」と世界中の配信サイトが承認するか、
読めない英語を読んでも、はっきりしませんでした。
それに、もう「アルバム配信」としての料金も、支払ってしまっています。
英語サイトでキャンセルする方法も見つけられません。

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十年以上、「アルバムらしいアルバムを作れそうで作れない」日々が続いています。
思い浮かべ、実際にレコーディングし、
トータルにまとめ上げる前に、
時代が変わってしまうのです。

納得のいくテイクが取れる前に、
そのシンセが壊れてしまうこともある。

納得のいくミキシングができる前に、
ソフトのヴァージョンが変わってしまうこともある。

納得のいく曲順が思い浮かぶ前に、
シャッフル再生が当たり前になってしまう。

もう10年以上、そんな風にもがいています。

そんな中、
この曲は、もうこのシンセサイザーのこの音色と、
このエフェクターのこの設定でしか、
録音物として納得のいくものはできないのではないか、
そして、このシンセサイザーも、このエフェクターも、
もうすぐ壊れてしまうのではないか、
そんな風に思って、トラックだけ録っておいたのが、
「Morning of Compensation(補償の朝)」でした。
この曲は、記憶では2004/8/8に、ライブ用のコンパクトな鍵盤で演奏したのが初演だろうと思います。
それを、PCのファイル日付を見ると、おそらくは2015~6頃にオーディオトラックとして残している。
MIDIトラックも残っているので、
納得がいくまでMIDIレコーディングで手弾きし、
そのベロシティを納得がいくまで微調整し、
そのデータで再度シンセサイザーを鳴らし、
それをオーディオトラックとして取り込んでいたようです。

その、「Morning of Compensation」が、
全く違う曲調であるにもかかわらず、
ほぼテーマとしては「KAIHOU」と同じであること、
「KAIHOU」のアルバムの最後に付け加えても、
「KAIHOU」というアルバムとして成立することに、
気づきました。

それから、2022時点のテクノロジーを駆使して、
新たなオーディオトラックを加え、ミキシングとマスタリングをし、
「KAIHOU」の2曲目としても成立するように整え切って、
アルバム「KAIHOU」を2曲にして、
配信の申請を出しました。

それでやっと配信が承認されました。
承認された直後、Bandcampの方にも2曲目を加え、揃えた次第です。

人生は思ってもみないことの連続です。
これは何歳になってもそう、というか、
経験を積めば積むほど、思ってもみないことは、
むしろ増えてくるような気さえします。
まさに、人生後半の「補償」ですね。

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ついでに書きますと、
Bandcampの「Archetype Drone Vol​.​17」ですが、今のところ、似たような手法で他でも配信、ということは考えていません。

元々「KAIHOU」をストリーミング配信しようと思ったのは、
Bandcampで「0円以上」と価格設定していたからで、
「Archetype Drone Vol​.​17」はしっかりめの値段を付けている以上、
他の配信でサブスク化するのは、Bandcampで購入いただいた方に対して、なんだか申し訳なく感じるのです。
(逆に、かなり高名なミュージシャンの方でも、CD化された過去作を次々と自らBandcampに有料設定でアップする方もおられるので、考えすぎなのかなぁ、と思うこともありますし、何かいいアイデアが思い浮かべば、やらせていただくかもしれません。今のところ、やる予定はない、ということです。)

「KAIHOU」のサブスク配信以降、驚くほどBandcampのアクセスが減りましたので、
商業戦略としてはどうだったんだ、と自問することもありますが、
答えは出ないまま、大量の雑用に押し流されていきます。

作曲、編曲、音色作り、ミキシング、マスタリング、
矛盾するいくつものものごとを同時にこなしていても、
知らない間にどこかの国のどこかのサイトが「アルバム」の定義を変えているとか、
こっちで発表するとあっちのサイトで買う人が減るとか、
想像力の及ばない出来事は、減りません。

(続きます)

------------ 以下告知 ------------

Mushio Funazawa 「KAIHOU」
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