シンセを作ってもらった 

私がどれくらい物事をよくわかっていないかというと、つい最近まで、
「モジュラーシンセで買い揃えたものは、単体シンセに統合できるはずだ」
と思っていたぐらいである。

つまり、モジュラーシンセをある程度購入し、
どういうフィルター、どういうオシレーターが、
どのように結線されていて、
どのようにスイッチ切り替えになっていれば、
自分にとって使いやすいかがはっきりすれば、
どこかのガレージメーカーに持って行って、
「このモジュールとこのモジュールを内部結線して、
このモジュールとこのモジュールはスイッチ切り替えにして、
コンパクトなケースに収納させて、軽くして下さい」

と言えば、さらっとやってくれるのだろうと思っていた。

かなりモジュールを買い込んで、
基板の奥行きに悩んだりしながら、
ある日突然、
「あ、無理だ」
と理解した。
それぞれのモジュールの基板や、それぞれのパネルを、
その基板やパネルに依存したつまみの位置をずらしながら、
1枚の基板なりパネルなりに「さらっと統合」、できるわけがなかろう。

エフェクターの修理かなんかで、楽器屋の店員さんが
「中、基板だから」
と言ってた意味がやっとわかった。
(逆に言えば、この歳までよくわかっていませんでした。)

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が、結線が少ないに越したことはない。
接点が少ない方が事故も減るし、
面積も減らすこともできる。

そういうわけで、以前当ブログで紹介した「パッチシンセ」だが、
あれを使って自分が何をどうしたいと思っているのかが、
自分で大体わかってきたので、
思い切って打診してみて、あれを元に、
自分専用のシンセを作っていただいた。



相当「自分がどうしたいのか」を理詰めで落とし込んでも、
やはり思ったようにはいかないもので、
何度かメールのやりとりや、音のやりとり、動画のやりとり、
そして宅配便による実物のやりとりが続いた。
かなりご無理をお願いしてしまったようにも思う。
JMT SYNTHさん、ありがとうございました)

10/1のライブで何をやるのかは、
現時点ではまだ追い込みに入っていないので、
「使います」とは断言できないが、
舟沢が今までやってきたことの“ある部分”は、
これでかなり小面積・小結線で可能となった。

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思った通りのことをするとういことと、
思いがけないことを引き起こすということ。
その相克を、統合不可能なまま統合しようと突き進んでいくことが、
いつも難しいのです。

知識と経験の“横”に遍在するもの  

昔の話をする。
何年だったか忘れたし、
細かいところは記憶が途切れ途切れになっている。

1980年代末〜90年代初頭あたり、
私は、とあるコンサートに行った。
今で言う「インストアライブ」のようなもので、
普段はアートショップ+CDショップ+カフェのような空間で、
テーブルや椅子を片付け、
コンサートをする、ということだった。
来日して演奏するのは、ミュージシャンというよりは、
今風に言うと「サウンドアーティスト」というべきか、
音響彫刻や、彫刻に非常に近い自作楽器を作り、
ご自分で即興演奏なさる方であった。

私は、かなり早く会場に着いた。
何かがおかしい、と思った。
その会場は行き慣れた場所だったのだが、
いつもと変わらない。
いつものようにアートショップがあり、
いつものようにCDショップがあり、
いつものようにカフェがあって、
いつものように、お客さんがくつろいでいる。
つまり、何の準備もされていないのだ。
日にちを間違えたか、とも思った。

やがて、目の前で不思議な光景が繰り広げられた。
コンサート開演の、1時間前だったか、30分前だったか、忘れた。
とにかく、時間が迫って、ライブ目当てのお客さんが集まり始めた時点で、
カフェのテーブルが片付けられ始めた。
そして、その、お客さんが入り始めた段階で、
PA(音響)の搬入が始まった。

当時の時代としても、
コンサートをするためには、
PAをセッティングし、
リハーサルをしてからライブをやるのは、
当たり前だったと思う。
大規模なコンサート、小規模なコンサート、
ライブハウス、TV番組、カラオケ大会、学園祭、
どこへ行っても、「100%のぶっつけ本番」というのは、なかった。
当時の常識として、PAは、
・搬入
・セッティング
・回線チェック
ここまではどこでも必ずやるもので、
回線チェックの後に行うサウンドチェック、リハーサル、ゲネなどを、
どのぐらい入念にやるのかは、
状況によって変化するものだった。
(ソロライブならサウンドチェックが数時間の場合もあるし、
TVの収録であればサウンドチェックが数分のこともある。
演説や講演会であれば、リハ以降がない、ということもありうる。)

なので、お客さんが入るのと同時にPAの搬入が始まる、
というのは、当時としても非常に不思議な光景であった。
開演時間が近づくにつれ、
スピーカーが設置され、マイクが並べられ、
配線されていく。
いかに簡易なコンサートといえども、
これでは回線チェックもできないし、
音量も決められないし、
ハウリングを起こさない調整も、
何もかも、できないではないか。
コンサートをやるなら、カフェを早めに閉じて、
サウンドチェックをしなければならないはずなのに。
いったいこれは何が起きているのだろう。

唖然としているうちに、開演時間になった。
どういう司会進行だったか詳細は忘れたが、
概ね、そのアーティストの「音響彫刻作品」のスライドを上映し、
ご本人の解説で見ていくのが前半。
そこに、通訳の方や、見解を述べられる日本の作曲家の方もおられたと思う。
そして、後半、そのアーティストの演奏が行われる、
という流れであった。

かなり早い段階で、頻繁にハウリングが始まった。
当たり前である。
ついさっきマイクを並べて、スピーカーを置いて、
配線したばかりではないか。
誰がどうしゃべるのか、
マイクと人との距離をどうするか、
そもそも自作楽器がどういう音を出すのか、
何もかも確かめていないではないか。
その自作楽器は、非常に小さな音のものであったし、
マイクの距離や角度を決める時間すら、与えられていない。
会場的にスピーカーの位置も選択の余地はないし、
これではどんな優秀なエンジニアでも、
ハウリングなしに1発でコンサートを成立させるなんて、
できっこない。絶対に。

ところが、鳴り続けるハウリングに、
来日なさったアーティスト氏も、非難の眼差しをPA席に送っておられる。
やがて、同席していた日本の作曲家の先生が、
憤激に駆られた表情で、席を立った。
PA席の方角に何か怒りのしぐさをして、
メインのスピーカーを、ご自分の手で、
力いっぱい「ぐるん」と90度傾けてしまった。

当時の常識としても、
いかに主催者側であっても、音楽家であっても、
音響の、しかもメインのスピーカーの向きを勝手に変えてしまうのは、
ありえないことであった。
第一、お客さんに向いているスピーカーを
本番中に勝手に動かされたら、
PAさんは益々責任ある音が出せないではないか。

心配してPA席を見ると、
PAオペレーターの人は、
怒っているのか、悲しんでいるのか、絶望しているのか、
あるいはそのすべてか、
読み取れない沈鬱な無表情で、うつむいていた。

コンサートが終わり、家に戻り、
1日経ち、1週間経ち、1年経つうちに、
遅発性ショックのように、事態が飲み込めてきた。

誰も知らなかったのだ。

アートショップ経営の主催者サイドも、
普段音響彫刻をしているアーティストさんも、
同席していた作曲家先生も、
あの場にいた全員が、
どんな小規模なコンサートであっても、
小さなライブハウスでも、カラオケ大会ですら、
絶対にやらなければならないPAの手順が存在すること、
それをやるためにはあらかじめ早めにショップを閉じて、
その手順を踏む時間を作らなければならないこと、
音に関係している人ならプロアマ問わず絶対に知っているはずのことを、
PAを手配した人も、当日のスケジュールを組んだ人も、出演している人も、
全員が、知らなかったのだ。

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あれから何十年か経って、
“ありえない無知”というものが、
この世に遍在するらしいことを、
私は非常にゆっくりと、学んできた。
あの時、PAさんに非難の眼差しを向けていた音響アーティスト氏も、
コンサートが初めてだった筈がないし、
怒りの表情でスピーカーを90度曲げた作曲家の先生だって、
並大抵の方ではない。
運営していた方々だって、並大抵の知見の方々ではなかった。
それでも、コンサートの常識を、全員が、知らなかった(としか思えない)。

制作・プロデュースということを考える。
ものすごい高学歴の方が、
スタッフのお弁当の手配にすら汲々とするのは、
想像もつかないほど広範かつ瑣末な知識と判断と行動が求められるからだろし、
相当な経験を積んだプロデューサー、出演者同士であっても、
相手を「常識的にありえない」といって、トラブルになるケースも耳にする。
知っておかなければならないこと、やらなければならないことが、
この世の中には、想像もつかないほど、多いのだ。

私自身、相手を「こんなこともわからないだなんて」と思うこともあれば、
逆に「お前、ほんとに何にもわからないんだな。」と言われて、
何年考えたって“何を言われたのかすらわからない”こともある。
結局は「自分にはわからないことがたくさんある」という自戒を胸に、
自己教育していくしかないのだが、
おぞましいことに、
「自分にはわからないことがある」という謙虚な思考につけ込んで、
他人に責任を押し付ける事で世の中を生き抜いている人すらいる。

何年経験を積んでも、
一歩横にずれれば、その経験は、通用しない。
もう充分経験を積んだ、と思っても、
その経験は数年で通用しなくなる。

それに、芸術家の多くが体験的に知っている事だろうが、
作品に集中すると、周囲のことがみるみる煩わしくなったり、
そもそも認識できなくなったりするものだ。
(俳優は役作りの最中に照明の消費電流について考えられないだろうし、
演奏家はライブ本番前に受付の釣り銭の心配をしたくない。)

人にお願いする、つまりアウトソースするにしても、
何をどこにどうお願いするのかの知識と経験が必要になり、
その状況とノウハウはみるみる変化していく。

――つくづく、生きていくのは難しい。
追記/補足を読む

はじめてのEURORACK 

現在、ライブに使用しているいくつかのアナログシンセやオシレーターを仲介するために、
EURORACKで売っているいくつかのモジュールと、
EURORACKのケース2つを、買いました。



初めて見る方には何がなんだか判らないでしょうし、
詳しい方からみれば、
「何というつまらないモジュールか」、
と言われそうな並びになっています。

ここ数年、アナログシンセ、
とりわけモジュラーシンセを楽器とする人間にとって、
EURORACKブームとどう向き合うかについては、
意外なほど難しい様々な問題を内包しています。

舟沢の場合、
そもそも自分が何を掘り下げようとしており、
どのような音楽を発生させようとしているのか、
そのためには何が必要なのか、
今、不自由に感じていることは何か等々を自問自答し、
手持ちのシンセのCVやオーディオ信号を、
仲介することから始めてみよう、と考えるに至りました。

そのうえで、自分がライブを行うにあたって、
あると助かるであろうと思えるもの、
あると音の可能性が調和的に広がるものなどを選び出し、
一つの小さいEURORACKケースと、
もう一つの大きめのEURORACKケースに設置し、
ライブを行う際に、どのような配置、配線で臨むのかを決め、
使用することに決めたモジュールを小さい方にはめ込み、
小さい方のみを従来のシステムに追加して運搬する、
そういう心づもりであります。

――計画通りにいくかどうかは、
やり込んでみないと解らないのですが。


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EURORACKという素晴らしい規格とどのように向き合うか、
様々な難しい問題を抱えていると書きました。
その全ては、ここに書かないことにいたします。

一つだけ、わかりやすいところで書きますと、
価格の問題があります。
この写真に写っている、
非常に少ない、仲介を中心に考えたモジュールと、
低価格なケース2つだけで、
「iPad買ってきてヴァーチャルモジュラーシンセ一式をインストールするくらい」のお金がかかってしまいました。
EURORACKで「とりあえず普通のモノシンセとして一通りの事ができるセット」みたいなやつを購入するにも、
DTMを始めるための機材やソフト一式が揃いかねないお金がかかってしまいます。
Youtubeなどを見回しますと、世の中には壁一面EURORACKという方も大勢おられるようですが、
全ての人がそんなにお金持ちというわけではありませんし、
多ければ多いほどよりよい音楽が作れるとも限りません。
全く逆に、モジュラーであれば、
自分にとって不要な要素をいくらでも削ることができるということもまた、
魅力と言いうると思います。

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舟沢ごときのアドバイスなど片腹痛いでしょうが、
「興味はあるが、とりあえず何から始めたらいいか」
とお考えの方がおられましたら、
舟沢としては、まず、非常に安価な、
KORGのmonotronあたりを購入して、
「自分にはアナログの音が必要か」
を確かめてみるのがいいかと思います。
monotronはEURORACKでもなければCV-GATEもありませんが、
ポルタメントの滑らかさ、
LFOを速めていったときに起きること、
レゾナンス(peak)を上げていったときに起きることなどを体験してみて、
「これはデジタルでは確かに出せない。そしてこの音は自分にとって必要だ」
と思える方は、アナログを始められたらいいと思います。
(向いてなくても「失敗したな」と諦められる価格だと思います)

そして、モジュラーに進むのなら最初に何を買うかなのですが、
やはり、最初から一台である程度完結する、
CV-GATE拡張可能な、セミモジュラー的な何かを購入して、
音作りの途上で、「これがもっとこうなっていたら」と思うようになってきたら、
EURORACKなどを購入して、CV-GATEでつないでいけば良いのではないかと思うのであります。
この「最初の1台」ばかりは、やりたいことによって違いが出過ぎますので、
「これはどうでしょう」とお勧めする知識も度量も、舟沢にはありません。各自でお調べ下さいませ。
ただ、これはあくまで舟沢の個人的見解ですが、
はじめの一歩としていきなりEURORACKで揃えてしまうのは、
お金持ちでなければ無謀なのではないか、と思うのであります。
(無論、全てをEURORACKで揃えてしまえば、電源まわりが簡略化され、
ライブでもセッティングや撤収が早くなります。
予算の潤沢な方は、EURORACKから揃えて、
他の規格のものに拡張なさっていってもいいだろうとは思います。)

あと、CV-GATEといっても色々な規格があるようで、
CV-GATEでやりとりができて一通りの機能があるシンセとして有名な、
KORG MS-20 miniなどを購入してから、
EURORACKに拡張しようとしますと、
MS-20miniのCV-GATE規格とEURORACKのCV-GATE規格が、
かみ合わなくなります。
その場合、beatnic.jpさんあたりが、
規格のつじつまを合わせるガジェット
を制作・販売しておられるので、そういうものを購入しつつ、
つじつまを合わせていくことになろうかと思います。

いろいろ、むずかしいですね。
規格は決まってる。決まってるけど、実は色々違いがある。
規格は揃っている方がいいけど、
やりたいことは全員違うと。

そういうわけで、各自、ご自愛なさりつつ、
時々は交流したり情報交換したりしつつ、
各自の道を歩むのが宜しいかと存じます。
追記/補足を読む

改造 

愛用しているJ.M.T Synthさんの名前のないシンセですが、
自分好みに改造できないかメーカーさんに相談してみたら、
無事改造して頂くことが出来ました。
感謝、感謝でございます。

どこをどう改造して頂いたかは、内緒とさせて頂きます(笑)。

「音以外PC」の引っ越し 


アルバムを無事リリースし、
告知も一段落したところで、
なにをしているかというと、
音以外の全てを行うパソコンを乗り換えている。

世の中には、パソコンをたくさん持っておられる方も多いが、
私の場合、「音をするやつ」と「音以外の全てをするやつ」
の2台体制でやっており、
しかも、性格・気質上、
「可能な限り長く使い続ける」
という方針でやってる。

先日、新しいノートパソコンが届いた。
1日半経った現在、まだ必要とされているソフトウェアの、
インストールが完了しない。
音以外の、すべて。
メール。ホームページ制作。FTP。
ジャケットデザイン。ビデオ編集。表計算。
10種類以上のソフトウェアの、
インストールやユーザー登録を続けている。
ユーザー登録は、「はがき」だった昔から比べれば、
かなり楽になっては来たが、それでもずいぶん煩わしい。

古いノートPCは、2005に買ったもの。
WinXP。HDが40G。PentiumM1.86G、
RAMは1Gだったが、途中で自力で2Gに増設した。
このスペックでビデオ編集もやっていたのだ。
EPSON DIRECT ENDEVOR NT6000。
悪くないPCだった。
ほんとはまだまだ使っていたいくらいだが、
時代は時代、寿命は寿命、OSサポートもじき終わる。
アルバム制作を終え、ライブも少し先の今が引っ越しのタイミングだろう。

道具は長く使えば手になじんで、
よりよいものができると思っている。
デジタルの世界では、そうでもないとわかってはいるが、
それでも長く使い続ける。
で、何が起きるかというと、
浦島太郎状態。
Photoshop Elements なんか、
2.0から11に跳躍した。
どうにかこうにか写真をブログ用にリサイズして、
この記事にアップロードしたが、
まだまだ必要なソフトのインストールも終えていないのだ。
全ての使い方を一通り覚えるのに、どれだけの時間がかかるだろう。

新しいPCは、Win7。HDは500G。
ほんとは今時1Tくらいは欲しかったが、
ノートだと今はこのぐらいが限界らしい。

そして、我が家にも、無線LANが設置された。
今まで、何かプリントアウトする時になると、
プリンターからPCまで、
5mのUSBケーブルを引き出してきて、
プリントが終わったら八の字巻きにして片付けていたが、
今後はその作業が不要となる。
(若い頃必死で研鑽した「ケーブル八の字巻き」の技術が、
時代とともに不要になっていく‥)

それにしても、無線で空中を数Gというデータが平気で飛んで、
多くのものがクラウド化し、
テクノロジーが陳腐化していく。
知識としては知っていたが、
生活に入ってくると、なかなか難しい。
いや、楽になったこともたくさんあるが、
いいものは何らかの「ヘビーユーズ」がないと、
なかなか生まれてこない。
ライトユーズ――サワリだけで十分な時代に、
何を「ヘビーユーズ」して、
価値を生み出すか。
個人でホームページを作っている人すら、
今ではすっかり少なくなってしまったし。

考え出せばきりがないが、
とにかく今は、インストールとユーザー登録を済ませ、
使い方を覚えることに時間を使おうと思う。

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まだ新しいマシンやソフトを報告する段階でもないですし、
そもそもそんなことを期待されてる気もしないのですが、
人の役に立ちそうなことを書いておきます。

・日本語入力は、IMEで十分な気がします。
というか、私がインストールした某日本語入力ソフトは、
ユーザー登録が非常に煩雑でした。個人情報も要求されるし。
・「ハイビジョン画質」を謳わないディスプレイで買ったのですが、
想像よりかなり画質が悪いです。
モニターの密度が高いと文字が小さくなることを危惧して、
密度の小さくない、ハイビジョンを謳っていないものをBTOしたのですが、
最近は高画質ブームのせいか、粗めのディスプレイは置いてきぼりにされ、
同じ密度でも数年前より画質が落ちているのかもしれません。
・「ラベル王4」というソフトを愛用していたのですが、
そのものズバリ移行できるソフトは、もうないみたいです。
一応「ラベル屋さん」というフリーソフトが近い気がしますが、
やっぱりスイスイとは使えないみたいです。(いいソフトですが)
・ライトユーザー向けソフトは、年々劣化しているようです。
ホームページを作るソフトに、そんなにお金はかけられないので、
安いものを買うことになるのですが、
ホームページを作る人がみんなブログやSNSに移行したので、
プロ向けの高いやつか、
初心者向けに却ってゴテゴテと難しくしたものになってしまいます。
ほか、万事、非常に多くのソフトが、「プロ向けの高いやつ」か、
「情報弱者向けのゴテゴテ」に二極化した印象です。
どのぐらいゴテゴテしているかというと、
勝手に「ユーザー登録」というショートカットをデスクトップに作って、
クリックしてもユーザー登録はできず、
なにやら果てしない「無料」「入会」の広告(入らなきゃいけないような書き方のスパム)を見せられ、
ソフトを立ち上げると頼みもしないのに変なテンプレを一々勧めてくるくらい、ゴテゴテしてます。

‥と、書いているうちに、
「そうか、もうクラウドやSNSに任せてしまえば、
いろんなソフトウェアのインストールや習熟の労苦は、
ほとんどなくなってしまうのだな、
だとしたら今自分のしている努力はなんなのかな」

といった思いがよぎりますが、

とりあえず乗った船は漕ぎ出そうかと思うのでありました。
追記/補足を読む