叫ぶ椿 

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刈り込まれていない椿は
何かを叫んでいるように 見える

取り返しがつかなくなるものごとについて 

早く片付けた方がいい問題と、
早く結論を出さない方がいい問題と。

悩み続けるべき問題と、
悩んでも仕方ない問題と。

深めた方がいい問題と、
深めれば深めるほど、取り返しがつかなくなる問題と。

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小規模の価値 



路傍の花に どれだけ 助けられたか 知れない
(但し お金には ならない)
追記/補足を読む

東京湾を泳ぐ人 

人とほとんど会わなくなって、
二度目の夏が終わった。

猛然と、猛然と、
貨物船の行き交う東京湾を泳いでいく人を見て、
その命の行方を、感じ取ろうとしてみる。

それはまるで、二重窓の向こうを、
巨大なエンジンが通り過ぎていくように感じる。

私の命は、他人の命を聴き取れなくなって来ているのかもしれない。
それがいいことなのか、悪いことなのかは、よくわからない。

命の行方について。

悲しみに笑う昼顔 

「昼顔を観想の対象として見つめると、
人間は悲しみの感情を覚えるはずだ」
そう言ったのは、たしかR・シュタイナーだったろうか。
もう、忘れてしまった。

雨に打たれる昼顔をいくら見つめても、
これといって、悲しみの感情は湧いてこない。

むしろ、このような雨、
このような状況下にあって、
花が少し、笑っているようにも見えてくる。

本当の悲しみを知っている人間だけが見せる、
ある種の微笑みのような。