水の試練 

正解はない。
自分なりの答えを出すしかない。
その答えを出すための材料がない。
材料を収集する確かな方法もない。

どうしようもない。
しかし何とかしなければならない。
しかし、何をすべきかの答えはないし、
そもそも何かをするのか、何もしないのかすら、正解がない。

―最近、誰と話しても、
だいたいこういう感じの結論にたどり着く。

これは、一時的な現象とは思えない。
ある人はこの状況を神秘学用語の「水の試練」になぞらえたが、
よくよく思い返してみると、私自身が、
1994年のパフォーマンス「霧」のパンフレットに、
「水の試練」になぞらえた状況を予感し、書いていた。

思い出した。あの予感は強烈だった。
しかし実物がやって来たとき、
私は何が始まったのか全く理解しなかった。

長い長い水の試練。
これは生涯続くことも視野に入れておいたほうがよさそうだ。

車内の熟考 


考えても 緑

紫陽花 



色づく前に

わからん 

あらゆる権威が崩壊するのは悪くもないが、
崇高なるものが見えなくなるのは良くもない。

蟻塚のような集合意識が瓦解するのは悪くもないが、
一人ひとりが畏敬の念を知らなくなるのは良くもない。

これが必要なプロセスなら、
一体どこへ向かうプロセスなのか。

よく目にする冗談に、
「答えのない時代を生きるにはどうしたらいいですか、と訊いたやつがいる」
というのがあるが、
私も訊きたい。
真顔で訊きたい。

内と外 



光への神殿
沈み行く廃墟
希望の地下牢
透過のための窓 遮断のための 窓


判らないということが
また少し 判った

HP更新 

公式サイトのトップページの無題詩を替えました。
従来の無題詩は削除録にあります。
又、あちこちじわじわと文章の推敲を始めました。

ナップスター/情報求ム/うた・ホーダイ 

ナップスターで舟沢作品の配信が始まっているようです。
該当アルバムは「夜明け前双つ」「蝉丸の為の音楽」
つまりCDBabyさんのデジタルディストリビューションの一環です。

「始まっているようです」と書きましたが、
実をいいますと、よく判りません(申し訳ありません。)
確実なのは、CDBabyさんから「Napster」名義の売上明細があること。
ですからNaptser(アメリカ)で配信されているのは確実ですが、
ナップスタージャパンで同じコンテンツが配信されているかどうか、
判らずにおります。

また、ナップスターはNTTと契約し、
CDBabyもNTTと契約致しました。
つまり、上記2枚のアルバムは、
「うた・ホーダイ」
で配信されている可能性がございます。
こちらも確認が取れていません。

もしも既にナップスターに加入している方、
うた・ホーダイに加入している方がいらっしゃいましたら、
情報をいただけると大変助かります。

すいません‥宜しくお願いします‥‥
追記/補足を読む

昨日の今日ですが 

昨日書いた「12時間で一気に作ったリミックス」
今日、もう鳴ってます。
「コンテスト」と銘打っていましたが、どうもこれ、
「いろんな人がミックスしたのを聴き比べる」趣向のような気がします。
記事タイトルにresult of the week とありますので、
毎週ちょいちょい加わったりしていくのかもしれません。
(あるいはほんとにコンテストで最終的に何かあるのかも知れません)

たぶんmyspace会員じゃなくてもここをクリックすれば、
当該ページが表示されます。
mushio_remix
ってところをクリックすると、私のが鳴ります。
追記/補足を読む

流転、衝動、リミックス 

私は普段、ノートパソコンを使っている。
ノートで音楽するのは諦めていた。
音楽をするなら音楽専用パソコンを持ったほうがいい。
機材運の悪い私は、一度ノートにオーディオインターフェースを組み込もうとして地獄を見てるので、音楽するときはもっぱら音楽専用の静音PCを使う。それも音楽制作以外の機能を可能な限り絞り込んであって、デスクトップには「ネットワークデバイス」のショートカットがあり、やむを得ないとき以外はネットにすらつなげない。

自宅にあるパソコンなのに、やけに敷居が高い。

私は普段、ノートパソコンで、
寝ながらPhotoshopで画像を作っている。(おもにmyspace用。)
こういう風に“気楽にやる作業”も、音楽に取り入れたいと思う。
で、複雑なことは出来なくてもいいから、
負荷の軽い、堅牢な素材作りの音ソフトは無いか?
要求としては、簡単に言うと、
「トラックごとに回転数を変えられるMTR。」
非常にシンプルな要求だが、
カタログを見ても、見つからない。
主にDJさんが使うための、
「ピッチを変えてもBPMが変わらない」を売りにしたソフトはあるが、
逆に「テープレコーダーみたいに自由にピッチを変えたい。テンポにはむしろ縛られたくない」ということになると、全然ない。
ちょうど、波形編集ソフトの基本性能である「精密なループマーカーを打てる」ものがほとんど市販されなくなった事や、オーディオインターフェースの必須機能である「ありとあらゆるサンプリング周波数の波形が鳴る」という機能をクリアした製品がもう殆ど存在しなくなったのと同じようなことだろうか。(もう容量や周波数を気にする必要にさらされるのは一部のプロだけになってしまった。「1曲200Kバイトくらいで」とか、「ごめん、容量溢れた。32KHzの曲を全部31KHzにして!」とか、そういうことは一部のプロしか体験しない。つまりニーズがないのだ。)

「トラックごとに回転数を変えられるMTR」のソフトはないのかぁ‥
と思っていたら、たまたまACIDの「お試し版」をいじっていたら、
できることに気付く。
ACIDなら軽そうだし、素材スケッチ用だからインターフェースも使わないし、
いくら機材運の悪い私でもノートで動くだろう。
これで音響を寝ながら日々スケッチして、
いいのが出来たらトラックごとに波形に書き出して音用パソコンにフラッシュメモリで移す、
なんてことが可能になるかもしれない。

なんて事を考えてたら、SoundForgeがもうじき9になる知らせが来た。
なんか英語でよく読めないが、
「トラックごとに回転数を変えられるMTR」になりそうに読めないこともない。
以前も書いたが、SoundForgeは6、7が安定、8は不安定だがVSTが使える。
しかし、Cubaseが4になってから、使いまわせるVSTがめっきり減った。
それどころかCubase自体、4になったら動かなくなったVSTが大量にある。
多分日本語のアップグレード案内が来たら9も買うんだろうが、
なんとも気が重い。またオーソライズか。またバグか。またパッチのDLか。
9を待ったほうがACIDを買うよりいいかもしれないし、待つだけ無駄かもしれない。
あるいはACID買って、SoundForgeは8で動かさないほうが安全かもしれない。

どうすっかなぁ‥

‥と思ってたら、ふと、
myspaceに「リミックス募集」らしき掲示が載る。
なんかコンテストらしいんだが、誰が主催でとか結果はどこでどうなるのかとか、
さっぱり判らない。締め切りも主催もなんにも書いてない。
ただmp3とMIDIにリンクしてあって、
英語で「これでリミックスしてこのメアドに添付で送信して」とある。
(メアドはフランスドメイン。)

普段なら100%無視だが、
素材MP3を聴いたら「インスピレーション」を得た。
ヴォーカルトラックのMP3にかぶりこんでいるノイズが、
聴いたこともないほど美しかったのだ。(変な動機だ)

「作らなければ」と自分に鞭打って作るのではなく、
「作りたい!」という抑えがたい欲望を感じるのなんて、何年ぶりだろう。

こうなると止まらない。止まらないので自分で自分にルールを課す。
●締め切りも判らないし何に使われるかも判らないし、
そもそもどこかで鳴るのかどうかも判らないし、DJになりたいわけでもない。
だから、全て今日中に終わらせるっ

さあ大変。素材をフラッシュメモリに入れて静音PCを起動。
ぎゃぁ、Cubase4になったらあのVSTがなくなってる、
ぎゃぁ、ちゃんと引っ越してたはずなのにSoundForgeがオーソライズを要求してきた、
ぎゃぁ、エフェクトプラグインにDirectXのエフェクトが表示されねぇ、
ぎゃぁ、あのVSTの引越し忘れてた、インストール、ぎゃぁCubase4で動かない、
ぎゃぁ、こっちのソフトのオーソライズポリシーが変わって住所を送信しなきゃならなくなってる、
ぎゃぁ、リミックスなんかしたことねーからヴォーカルのピッチ補正がどこにあるかわかんない、
ぎゃぁ、Cubase4になってショートカットキーが変わってる、
ぎゃぁ、USBポートが足りないからPS2マウスにしてたら手首痛ぇ、
なんだ手前にもUSBポートあるじゃねぇか、ぎゃぁ、さては内部でハブ使ってるな、ハブ通ると音関連のものは大抵まともに動かねぇんだよ、
ぎゃぁぁぁなんでHALION3のアウトが1個しかCubaseに出ねぇんだぁぁぁぁ

‥‥‥…

客が一人もいない劇場で誰も笑わないコメディを一人で熱演してるような状態で、ドタバタと12時間。出来上がったmp3を送信。
もっともっと作りこめるけど、状況を総合判断して敢えてこれでOK。
受け取った誰か(誰が受け取るのかもよく判らない)がどう思うか判らないが、
自分では相当気に入った。でもリミックスはリミックス。
勝手にどっかにアップロードするわけには行くまい。(著作権。)
もしかしたらどこにも発表されないかもしれない。

えらく勿体ないが、とりあえず新システムの訓練にはなった。

どうにも納得いかないのはHALION3(おまけのHALION ONEじゃなく)が、
Cubase4側で「Program」分のアウトプット1個しか表示されなかったこと。
原因がわからず、結局2音色(別トラック扱い)を鳴らすのに2台起動した。
いくらなんでもあんなひどいバグがあるわけない。
どっかにCubase3までにはなかった設定があるんだ。

探そう。
‥ACID買う前にやる事ぁいくらでもある。