文章「ゼロの激痛」公開 

公式サイトに、
文章「ゼロの激痛」をアップロードしました。
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終了:天狼星堂公演:「域」 

以下の公演は、終了いたしました。ありがとうございました。

天狼星堂舞踏公演 『域』 ― ZONE 2009 ―
肉体という事件の ただ中で

2009年12月26日(土)19:00開演 ・27日(日) 18:00開演

構成・演出◎大森政秀
出演◎大森政秀 大倉摩矢子 ワタル 横滑ナナ 小林友以
会場:テルプシコール(JR中野駅南口下車 高円寺方向徒歩7分)
料金:前売¥2300/当日¥2500 学生¥2000(要、学生証提示)
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不平 

夜の彼岸のジャケットについて。
あれは、水墨画用の紙に、水墨画用の墨と日本画用の画材で、
一枚一枚手描きで作りました。
ものすごく悩みながら。

何を描くべきかが明確に出来上がっているけど、
それが一見不恰好に見えてしまうということに、
あらかじめ気付いていたからです。

私はなんとか、“見栄え”というものと折り合いをつけようと考えました。

これでは片面だけ画像にしたときの見栄えが悪い、
だからネット通販するときに売りづらいから何とかしろ、
こんな線ではだらしなく見えてしまう、
こんな薄い墨ではやぼったく見える、
もっと明快に力強く筆を運んで、
スーラージュの線みたいに描けば、
すこしは人々の食指も動くんじゃないのか、


一枚一枚、いちいち悩んで描いてました。

悩んでも悩んでも、無意味でした。
私が描く前に、あの線は、私の脳裡ですっかり決まってしまっていたからです。
私は私自身を、全然説得できませんでした。

あのDVDは、ジャケットからメニュー画面から中のブックレットまで、
全部含めて「夜の彼岸」です。
なんとなく作ったところは、一箇所もありません。
全てが符合するように作ってあります。

完売したら、中に入っている映像作品「聖域にて」も、
ネットで配信しようかな、とか思ってました。
でも、さっぱり売れないので、あれ、配信しません。

てゆうか、各映像や音、ブックレット、詩、
メニュー画面、ジャケットに至るまで、
全部ひっくるめて一つの作品と言いうるところまで作りこまれていて、
それが何を指し示すのか、うっすらと具象性すらそなえているんだから、
私があのジャケットに何を描いたのか、

一人くらい気付いたっていいじゃないですか。

すいません。
ちょっと不平でした。
ごめんなさい。

向こう側での思考と感情 

肉体には限界がある。
当たり前のようだが、実感する機会は意外と少ない。
一人で1トンを持ち上げようとする機会はないし、
毎秒100リットル飲む機会もない。

微妙な話になるが、脳なり意識なりも同じ。
怒りに耐えられなければ、気を失う。
足枷としても、恩寵としても、
私たちは常に肉体に限定づけられている。

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今朝、寝起きの朦朧とした意識の中に、
確かに巨大な余韻が残っていた。

私は昨夜の睡眠中、
とても耐えられない悲しみを体験していた。

睡眠中にそれを体験し、
睡眠中に気を失い、
そのまま睡眠に戻った。
それを繰り返していた気がする。
夢やイメージと呼びうるものではなかった。
明らかに、何らかの思考内容であった。

一体、その耐えられないほど悲しみが何だったのか、
少し思い出そうとしてみた。

少しだけ思い出して、思い出すのを止めた。

終了:舞踏公演「水晶の脳」 

Dance Medium 舞踏公演 Vol.6
「水晶の脳」Crystal Brain

終了いたしました。ありがとうございました。
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