「元型ドローンVol.17」文章の下書きを公開 

先日の電子持続音ライブ「元型ドローンVol.17」で、
ご来場の皆様にお配りした紙の、
下書きをここに公開します。

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曖昧な薄明が続く。
そして時折、突発的な寸断が顕れる。

それがあまりにも巨大なせいで、私たちはそれを見渡すことができない。
私たちはその飛沫を、
人生における突発的な寸断のように体験する。
その突発的な寸断は、私たちすべてに、個別に顕れる。

それでいて、曖昧な薄明は続く。

人間らしさは、寸断されない側にある、ように見える。

そこに「ない」ように見えるものについて。

寸断によって目覚める。死の門が見える。
存在しない側に還る。この衰退を進む。
丁寧に降りる。或いは後ろ向きに登る。
毎瞬間、毎瞬間、
わずかばかりの永遠を噛み締めながら。
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終了:「元型ドローンVol.17」 

舟沢虫雄 (Mushio FUNAZWA)
電子持続音ライブ 「元型ドローンVol.17」は、終了いたしました。
ご来場の皆様、ありがとうございました。

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リハ、というか回線上の計画としては、
今回は“演奏的な表現”を抑制する構成で臨んだのですが、
ご来場の皆様の気配に触発され、
自分でも思いがけず、演奏的な表現が現れた個所もあり、
ライブらしい“音と静寂の交歓”ができたと思っております。
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