Melancholia
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一見、なにげない住宅街の、
何も貼ってない、なにげない立て看板。
だが、アーノルド・ベックリンの“メランコリア(Melancholia)”は、
要するにこういうものなのだろうと思う。
ベックリンは、近代にさしかかった晩年、
この“憂鬱”を一人で抱えていたようだ。
今はこうして社会全体、世界全体が抱えている。
社会全体が晩年に差し掛かっているから、
そして老いの価値が暴落した現代社会だから、
こんなぶざまな看板が路上に立っているのだ。
ありふれていて、それでいて恐るべき説得力を持つオブジェ。
世界の、社会の、個人の魂をすべて表してしまうような。
ヨーゼフ・ボイスなら何と言うだろう。
ところで、比較を提示しようと思って、
小一時間ネットを徘徊したんだが、
ちっっっっちゃい画像しか見つからなかった。
(あまりに見づらいページなんで、画像直リン失礼します。
何も映ってない真っ黒な手鏡がポイントです。)
ベックリンのメランコリアって、
そのスジではけっこう有名な絵なんだがな‥
一般では今でも【有名画家の晩年の駄作】なのかな‥
- [2006/02/13 12:26]
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