ブレイク・スルー/リスク 

機材寄りの話です。

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いままで結構な種類のマルチエフェクターを使ってきたけど、
それでもチンプンカンプンな異様な操作体系、
ちゃんとした日本語になってないというか、「英語脳」のまま日本語に翻訳されたマニュアル、
七転八倒しつつ、一時は、
「これを売り払って、ヤマハのSPX2000に買い換えようか。
それなら出来ることは制限されてもこんなに悲惨な思いはしないだろうに」
とまで思いつめた、

レキシコンMPX-1。

やっと気付いたブレイク・スルーが一つ。

エフェクトの決定には「enter」が必要で、
エフェクトのセレクトボタンが、「決定」が必要なときだけ「enter」ボタンになる。


つまり、ルームリバーヴをホールリバーヴにしたければ、
エディットボタンを押す
→Revボタンを押す
→Valueなり「<>」なりで該当パラメーターに到達
→Valueなり「<>」なりでRoomをHallに変更(Valueと<>はValueを押すたびに役割が入れ替わる)
→Revボタンを押して決定。

これではじめてHallリバーブに変更される。

これでひと壁抜けた。
パラメーターをずいずい自分好みに追い込んでいけば、
リバーヴに関してはKORG A2に迫る。
(逆に言えば、20年近く前のデジタルエフェクターを優に越えたデジタルエフェクターが、
いまだに作られていないという不思議。)

まだ壁は沢山ある。
特定のエフェクトの特定のパラメーターだけが、セーヴしても元に戻ってしまう。
バグなのか、と疑いたくもなるが、判断はもう少し勉強してからにしよう。

あ、ちなみに、パラメーターとにらめっこしていて、10秒かそこらで一々ディスプレイが「宣伝っぽいキャッチコピー」になって神経を削られている方がいましたら、あれは簡単です。あれ、じつは「スクリーンセーバー」です。Systemボタンを押してスクリーンセーバーの項目に到達して、切っちゃえばキャッチコピーが出なくなります。

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Cubase4で作業中。
Quicktimeをインストールしたが、どうしてもどうしても読み込まない。
OSと、Quicktimeと、Cubaseの相性としか思えない。
マニュアルを日がな一日読み込んで、
「長さ0秒」みたいな表示がされたり、0ピクセル×0ピクセルなどと表示されたら(まさにこの症状だ)、正しくない動画ファイルの可能性が高いので、適切な動画ファイルを使ってください
みたいなことしか書いてない。
ピクセルやビットレートを変えてレンダリングして試しても、症状は変わらず。
あきらめた。
なんのことはない。
wmvでレンダリングしたら一発で読み込んだ。
これで一日ぶっつぶれたが、
まぁこんなもんだろう。
Quicktimeが読み込めない原因が気になるが、今は解決する必要がない。
努めて考えないようにしている。

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じつは、個人的には、機能として、CubaseはSX3で十分だと思っている。
むしろデザインや操作体系が変わるほうが負担だ。
なので、Cubaseが5になったと言われても、あまり興味がなかった。
実物を触ってみるまでは。
まず、マスタリングが5では改善している。
あれならもしかしたら、SoundForgeと行ったり来たりしなくても、マスタリングできるかもしれない。
それと、プラグインのシンセの中に、衝撃的なやつがある。
ままでのオマケのVSTインストゥルメントなんて、
フリーと大して変わらなかったり、
「使えるか!?」とディスプレイに向かって独り言で怒るようなものしか殆どなく、
有料のプラグインシンセ買ってオーソライズオーソライズオーソライズ、
代理店が変わってオーソライズ、制作会社が吸収合併してオーソライズ、
代理店が大手の傘下に入ってまたオーソライズ、
もうわけわかんなくなってサポセンに電話したら「一体何がわかんないんですかぁ?」
…って代理店からヴァージョンアップの案内送って来てその会社のホムペ行っても無くて、親会社を検索して見に行ってそこからリンクを辿って制作会社の英語ページからダウンロードしろなんてことやっててコッチをバカ扱いすんなよバカかも知れないけどさー、
‥みたいなことが何度もあって懲り果てていたが、
純正のソフトシンセで、あれは好みだ。
「便利な」でもなく、「手軽な」でもなく、「好みの」ソフトシンセに初めて出会ったかもしれない。
Cubase5、一応注文した。
まだ今の佳境の仕事までは、4を使う。
買うには買うが、5はどうしたものか。
我が家の音用PCはXPのSP1、一番初期のCore2Duo、
Cubase5の推奨環境の下限がそのCore2Duoで、OSの下限はSP2だ。
いまSP1からSP2って出来るのかな。SP3に行かずに。
やってみないと解らないが、いまリスキーなことが出来る状況ではない。
『完成』までは4のまま。環境を変えない。
(あたりまえだ。いまだにOS8.6のMACのスタジオとかがあるのはそういうことだ。機能より安全をとるという選択は珍しくない。)

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私には、もう一つ重い決断を有する買い物をする予定がある。
今の作品が発表できたら、
MICROKORGを買い換えるつもりなのだ。
MICROKORG。4音ポリの、ペダルも使えない、ひどい鍵盤の、MICROKORG。
すばらしい鍵盤で8音ポリのMICROKORG XLは、MICROKORGと銘打ってあるけど、中身はRADIASの簡易版である。
楽器屋で試奏する限り、RADIASの音は好みではない。
MICROKORGはエディットも過酷なのだが、楽器屋でやってみたら、XLはもっと過酷である。
ほんとはR3も魅力を感じていて、こういうシンセ一台で完結するのが永年の夢なのだが、これも音はRADIASの縮小版である。RADIASの音がどうもしっくり来ない。いや、買って自宅でいじればしっくり来るのかもしれないが、1年ほど格闘してしっくり来なくて1年無駄にして売り払ったシンセが今までに何台かあり。そういう時間の使い方のリスクを、私はもう、とりたくない。
そういうわけで、我が家のガリってきたMICROKORG。
新しいのを買ってきて、データを移行させ、
古いほうを工場出荷時の音色に戻して、
誰かに安く譲るか、中古で行きつけの楽器屋に引き取ってもらうか。
そういう算段でいる。

さて、気力、体力、調査力、時間、財力等が余れば、
プロフィット08を買う気持ちもちょっとあるんだが、どうだろう。
値段の安さが逆に気になる。プロフィット5は当時170~180万したはずだ。5音ポリで。
堅牢性が一番心配だ。買うんなら一生使いたい。
Cubase5が首尾よくインストールできたら、状況がまた変わってくるだろうし。
でもあんまり「そのソフトシンセ」にのめりこむと、PCを変えたりヴァージョンアップしたりしたときに使えなくなる可能性があり。

…うむ。「ぼんやりと全体をみるように」状況を見ていこう。「五輪書」みたいだけど。

今は新作の完成に集中。

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