「ベニスに死す」と「ノスタルジア」 

タルコフスキーの「ノスタルジア」。
ヴィスコンティの「ベニスに死す」。

一見正反対の、2つの名作。

実は、驚くほど似通った主題の映画だと気付いた。

しかも、どっちの主人公も、人生を愉しむ事を拒否しつつ、
ラストシーンで心臓病で死ぬし。

病気まで似るというのはどういう事だろう。

それでいて、死に方が違いすぎる。

一見正反対の映画が、
実は殆ど同じテーマを扱い、
主人公は殆ど同じ最期を迎えるが、
その殆ど同じ最期は、じつは正反対でもある。

タルコフスキーは1980年、
つまりノスタルジアを作る前に、
『ヴィスコンティ賞』
というのを貰ってるんだそうだ。

没落貴族と、亡命者。
求めたものと、失ったもの。
燦然たる海の夕焼けの世界と、
湯を抜いた汚い温泉場の世界。
‥そして、拒否と受容と、心臓病。

コメント

こんにちは。
大道芸観覧レポートという写真ブログをつくっています。
映画「ノスタルジア」もとりあげました。
よかったら、寄ってみてください。

http://blogs.yahoo.co.jp/kemukemu23611

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