monotron 

KORGのmonotronというアナログシンセを買った。
発表された当時、画像を見て失笑し、
そのまま忘れていたもの。

実売価格、5千円くらい。つまり、おもちゃ。

楽器屋でいじってみたら、
失笑できない可能性を秘めていることがわかったので、買ってきた。

一応、気付いたことをまとめておく。

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・大きさはスマートフォンくらい。
・ものすごく軽い。
・単4電池2本。ACプラグなし。
・MIDIなし。
・SNは悪い。「サー」というノイズが常に鳴ってる。
・電源ボタンとLFOの行き先の選択ボタンが共用。
 電源オフ/LFOをピッチに/LFOをフィルターにの三択。
・モノフォニック。
・鍵盤はリボンコントロール。
 下のドの辺りと上のドの辺りを指で押さえると、
 真ん中のソの辺りの音程が発音される。
・やっぱり音階を弾くのは大変。
 というか音階を弾くための楽器と思わないほうがいいかも。
 単純なフレーズでも弾きたいならスタイラスペンなどを別途用意したほうが良。
・VCOつまみで音程が超低音から超高音まで滑らかに変化。
・VCOはノコギリ波のみ。
・エンベロープなし。
・スピーカー付きだが、特定の周波数でハコが共振してビったりする。(ありがち)
 もちろんヘッドフォンアウトではビったりしない。
・LFOはなんとノコギリ波固定。そして発音時にリトリガー。
 使ってみると、「ああ、この仕様ならテクノのひとが遊びやすい」と納得。
 ノコギリLFOを簡易ENVに使おうという趣向らしい。
・LFOは物凄い遅く(10秒以上)から、鳴るほど速くまでできる
・LFOが超高速に上げられるので、
 リングモジュレーションみたいな音が作れる。
・レゾナンスのことを「peak」と呼ぶ。きれいに発振する。
・全体を通して“歪み感”が素晴らしい。
 peakを発振するかしないかのところに合わせると、
 歪んでオシレーター・シンク状の音になることがある。
・外部AUX入力はモノラル。ステレオプラグを挿すと右だけが有効。
・マニュアルに「ヘッドフォンジャックにモノラルプラグを挿さないで下さい」と書いてある。
・ヘッドフォンで聴いてもやっぱり低音は薄め、高音はきつめ。(価格を考えれば立派だが)
・リボン鍵盤に触れず、AUXに何も挿していない状態だとpeakは発振しない。
 よって、単体で勝手に発音し続ける状態にはできない。と思う。

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ざっとこんなところか。
何か気付いたらここにそのうち書き足すかもしれない。
あと、回路的なことは舟沢は無知なので、何か間違ってたらご容赦を。

これ、異様なドローンや独特なノイズを発生させたり、
独特なフィルターエフェクトとして使用したりと、
かなり面白いと思う。
実売5千円程度でこれほどのものが作れるのか。
デジタルでは体験できない類の自由がここにある。
もしかしたら、永く使っていくことになるのかもしれない。

iPodの代わりにこれでノイズ発生させて歩いてみよっかな、と思ったのだが、リボン鍵盤に触れず、AUXに何も挿していない状態だとpeakは発振しないことが分ったので、あきらめたのであった。

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