シンセフェスタ2010
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人ごみ嫌いでヒキコモリの舟沢ですが、
雨だからきっと人が少ないだろう、といった思いもあって、
シンセサイザーフェスタ2010というところに行ってきました。

感想は人それぞれでしょうし、
舟沢はセミナーやライブやイベントには参加せず、
ただただ客として見て回っただけなのですが、
非常に有意義な経験だったと思います。
新製品のシンセをあれだけ親切に説明してもらえて、
新旧併せてあれだけのシンセをしっかりしたモニター環境で試奏できるのは、
もうアキバを彷徨ったって無理なのではないでしょうか。
雨だからきっと人が少ないだろう、といった思いもあって、
シンセサイザーフェスタ2010というところに行ってきました。

感想は人それぞれでしょうし、
舟沢はセミナーやライブやイベントには参加せず、
ただただ客として見て回っただけなのですが、
非常に有意義な経験だったと思います。
新製品のシンセをあれだけ親切に説明してもらえて、
新旧併せてあれだけのシンセをしっかりしたモニター環境で試奏できるのは、
もうアキバを彷徨ったって無理なのではないでしょうか。
新品(現行製品)として触った中で、とても驚いたのを2つ。
ひとつはNordWave。
なんとなく、仕様を見もしないで、
PPG(Microwave)とか、KORGのDWGSみたいな感じだろう、
くらいに思っていたのですが、
むしろJDとかに近い感じがしました。波形が贅沢なのです。
あの音とあの使い勝手。ちょっと物凄いと思いました。
舟沢はフィルターをぎゅうぎゅうに絞り込むので、
フィルターカットオフのKEYTRACKが連続可変じゃないのがちと気になりましたが、
そのへんが気にならない人にとっては使い込み甲斐があるものだと思います。
(モジュールは出ないのかなぁ)
そして、もうひとつは、RD-700NX。
なんですかこれ。
舟沢がシンセ弾きじゃなくて、キーボード弾きだったら、
いい時代がやってきたものだと、さぞかし喜んでいたことでしょう。
ピアノの音、オルガンの音、エレピの音、シンセの音数種類。
そのクオリティの高さと、スイッチ類の物理的なしっかり感といったら。
いやはや、驚きました。
雨&昼前に行って混んでなかったせいもあってか、
ミニムーグとファッティとプロフィット5を同じ条件で弾き比べられました。

ミニムーグってどこがミニじゃい、と昔から思ってましたが、
今見るとさらにでかく見えました。
そして、さらに音が良く聴こえるようになっていました。
あれはもう、「弾いてみないとわからない」くらいに別格です。
弾いてみないとわからないということは、逆に言えば、
録音を聴いてもよくわからないということになりますし、
ライブに使うにももはや不安定で不適切にもなりつつあるわけですから、
ミニムーグを“使わないとダメだ”ということは決してありませんが、
それでも本物を体験したときの「あー…」と言葉が出てこない実感は、
そう簡単に体験しようとしたってできないものでした。
普段ソフトシンセで仕事してて、ふとmonotronを5千円で買って、
「うわっ!実物っ!」と体中の細胞が震える、
あの感じをすごくしていった感じです。
(余談になりますが、舟沢の場合、アコースティック楽器を触っても
“実物体験”は烈しいものではありません。
やはりアナログに敏感な体質なのでしょう。
そしてデジタルを否定するつもりも毛頭ありません。
今回弾いて回り、各メーカー様のお話を聞いてまわり、
改めてアナログ/デジタルの併用を模索する必要性を痛感しました。ほんとうに、痛感しました。)
monotronといえば、
非常に小さい、安価なアナログシンセが最近世界的に収穫期のようです。
おそらくiPodみたいな小型なガジェットシンセをアナログメーカーがこぞって目指した、
ということなのでしょうが、面白いものがたくさん出てます。
かつて、TB-303が大流行していた頃に、303クローンと呼ばてたくさん発表されたアナログシンセたちよりも、
いま収穫されているシンセのほうが、舟沢は好きです。
どれもユニークで、安くて、そして自由度が高い。
あまりに安くてあまりに自由度が高く、
複雑なドローンや篭ったノイズのサウンドスケープを作りたい舟沢にの要求に応えてくれそうなものが多いので、
楽器を買うということにひどく用心深い舟沢が、最近やたら「ガジェット型シンセ」を衝動買いしています。
(余談ですが、自由度が高いからこそ舟沢が自分の求める音を作ろうとトライすることができるようで、
今回のシンセフェスで、どのブースに行っても、舟沢が音を出すと、メーカーの皆さんに「??」という雰囲気を出されました。
「ああ、なぜみんなは“自分の音”をプリセットから選び出せるのだろう」と日ごろ思っているのですが、そもそも舟沢が自分の音を出そうとすると、それは作るメーカーさんとしては想定していない使い方であるご様子でした。やはり舟沢、顧客としては突飛な存在のようです…)
ごく最近その存在を知り、ほしいと思ったときには売り切れていたシンセを作っていた「REON」という国内メーカーさんのお話が聞けたのも、今回大きな収穫でした。

いろいろ今後も小型のものも大型のものも出す予定だそうで、楽しみです。
そして、企業の出展ブースではなく、「クリエイターズ横丁」というブースのほうで、
KORGのmonotronを改造して“monotron++”として売っている方のお話を伺うことができ、実物を購入することができ、
もう10年以上公式サイトで相互リンクさせていただいている電子楽器博物館の館長さまにお会いすることができ、館長さまが自ら制作した“XR-NoizBoxII”なる小型シンセも購入することができました。

左がXR-NoizBoxII、右がmonotron++です。
上に見えている白っぽい箱たちも、最近購入した国産超小型シンセで、
MASFというメーカーのものです。(MASFさんはシンセフェスタ2010には出展されていません。)
MASFはどうやらノイズ/メタル系に特化したメーカーのようで、
そもそもシンセの概念とはちょっと違う音と挙動をします。
きっと、舟沢のような人間が使用することは想定外なことでしょう。
いずれにせよ、超小型ガジェットシンセ、最近、豊作であります。
今回出展されていなかったDOEPFERも気にしております。
そういうわけで、シンセフェスタ2010のレポート+αでありました。
ひとつはNordWave。
なんとなく、仕様を見もしないで、
PPG(Microwave)とか、KORGのDWGSみたいな感じだろう、
くらいに思っていたのですが、
むしろJDとかに近い感じがしました。波形が贅沢なのです。
あの音とあの使い勝手。ちょっと物凄いと思いました。
舟沢はフィルターをぎゅうぎゅうに絞り込むので、
フィルターカットオフのKEYTRACKが連続可変じゃないのがちと気になりましたが、
そのへんが気にならない人にとっては使い込み甲斐があるものだと思います。
(モジュールは出ないのかなぁ)
そして、もうひとつは、RD-700NX。
なんですかこれ。
舟沢がシンセ弾きじゃなくて、キーボード弾きだったら、
いい時代がやってきたものだと、さぞかし喜んでいたことでしょう。
ピアノの音、オルガンの音、エレピの音、シンセの音数種類。
そのクオリティの高さと、スイッチ類の物理的なしっかり感といったら。
いやはや、驚きました。
雨&昼前に行って混んでなかったせいもあってか、
ミニムーグとファッティとプロフィット5を同じ条件で弾き比べられました。

ミニムーグってどこがミニじゃい、と昔から思ってましたが、
今見るとさらにでかく見えました。
そして、さらに音が良く聴こえるようになっていました。
あれはもう、「弾いてみないとわからない」くらいに別格です。
弾いてみないとわからないということは、逆に言えば、
録音を聴いてもよくわからないということになりますし、
ライブに使うにももはや不安定で不適切にもなりつつあるわけですから、
ミニムーグを“使わないとダメだ”ということは決してありませんが、
それでも本物を体験したときの「あー…」と言葉が出てこない実感は、
そう簡単に体験しようとしたってできないものでした。
普段ソフトシンセで仕事してて、ふとmonotronを5千円で買って、
「うわっ!実物っ!」と体中の細胞が震える、
あの感じをすごくしていった感じです。
(余談になりますが、舟沢の場合、アコースティック楽器を触っても
“実物体験”は烈しいものではありません。
やはりアナログに敏感な体質なのでしょう。
そしてデジタルを否定するつもりも毛頭ありません。
今回弾いて回り、各メーカー様のお話を聞いてまわり、
改めてアナログ/デジタルの併用を模索する必要性を痛感しました。ほんとうに、痛感しました。)
monotronといえば、
非常に小さい、安価なアナログシンセが最近世界的に収穫期のようです。
おそらくiPodみたいな小型なガジェットシンセをアナログメーカーがこぞって目指した、
ということなのでしょうが、面白いものがたくさん出てます。
かつて、TB-303が大流行していた頃に、303クローンと呼ばてたくさん発表されたアナログシンセたちよりも、
いま収穫されているシンセのほうが、舟沢は好きです。
どれもユニークで、安くて、そして自由度が高い。
あまりに安くてあまりに自由度が高く、
複雑なドローンや篭ったノイズのサウンドスケープを作りたい舟沢にの要求に応えてくれそうなものが多いので、
楽器を買うということにひどく用心深い舟沢が、最近やたら「ガジェット型シンセ」を衝動買いしています。
(余談ですが、自由度が高いからこそ舟沢が自分の求める音を作ろうとトライすることができるようで、
今回のシンセフェスで、どのブースに行っても、舟沢が音を出すと、メーカーの皆さんに「??」という雰囲気を出されました。
「ああ、なぜみんなは“自分の音”をプリセットから選び出せるのだろう」と日ごろ思っているのですが、そもそも舟沢が自分の音を出そうとすると、それは作るメーカーさんとしては想定していない使い方であるご様子でした。やはり舟沢、顧客としては突飛な存在のようです…)
ごく最近その存在を知り、ほしいと思ったときには売り切れていたシンセを作っていた「REON」という国内メーカーさんのお話が聞けたのも、今回大きな収穫でした。

いろいろ今後も小型のものも大型のものも出す予定だそうで、楽しみです。
そして、企業の出展ブースではなく、「クリエイターズ横丁」というブースのほうで、
KORGのmonotronを改造して“monotron++”として売っている方のお話を伺うことができ、実物を購入することができ、
もう10年以上公式サイトで相互リンクさせていただいている電子楽器博物館の館長さまにお会いすることができ、館長さまが自ら制作した“XR-NoizBoxII”なる小型シンセも購入することができました。

左がXR-NoizBoxII、右がmonotron++です。
上に見えている白っぽい箱たちも、最近購入した国産超小型シンセで、
MASFというメーカーのものです。(MASFさんはシンセフェスタ2010には出展されていません。)
MASFはどうやらノイズ/メタル系に特化したメーカーのようで、
そもそもシンセの概念とはちょっと違う音と挙動をします。
きっと、舟沢のような人間が使用することは想定外なことでしょう。
いずれにせよ、超小型ガジェットシンセ、最近、豊作であります。
今回出展されていなかったDOEPFERも気にしております。
そういうわけで、シンセフェスタ2010のレポート+αでありました。
- [2010/10/10 00:32]
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