深夜の妄想 

本当の価値とはいかなるものか、考える事しきりである。
真の価値というもの、かけがえの無いものというのは、
どうしても情報化できないものなのかもしれない。
しかし、大抵の芸術は、
情報化できないものをいかにして情報化するかという情熱によってできている。

ならば、情報化できないものを情報化する努力によって生まれた芸術における、
情報化できないもの・かけがえのないものは、どのような要素であろうか。

疲れて頭が働かないというのに、
この考えが頭を離れず、
すっかり、夜が更けてしまった。
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翌日(2015/11/13)追記。
きっかけは、白熱電球(タングステンライト)の舞台照明で、
突発的に暗転するときの独特なフェードについて、
あの「タングステンライトでカットアウトしたときの独特なフェードアウト」を、
LED電球で実現する研究があると耳にしたことであった。

直接性とエミュレート(演算による模倣)について、
実物とコピーについて、
それらと、真にかけがえのない体験との関係について。

複製芸術の出現と同時に考えられ始め、
いまだに考え尽くされていない問題。

そうは言っても、
「脳に入るものは全て情報じゃないか」という人もいるので、
何が問題なのかわからない人はわからないままだし、
何が問題なのかわかる人にとっても、この問題はわからないままである。

実感について思考すると、こんな風に止まらなくなる。
しかし、思考をやめれば、実感は、しばしば何かにすり替わる。

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