Myspace退会
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音楽SNSのMyspaceを、退会した。
いつから始めたのか、正確には覚えていないが、
ブログの「写真詩」で、Myspaceに多用していた写真の年代を見ると、
2007年ごろには、寝ている間も夢の中でMyspaceをやっていたことが思い出せる。
世界中の人々に自分の音楽を聴いてもらう。
そのために、Myspace独自の試聴用MP3を作る。
確か20050Hzに最適化。時間上限は覚えていないが、
短い時間で曲の本質だけを短く聴いてもらえるよう、
ダイジェストに短いものを作ったと記憶している。
私が音楽で何をやっているのかを理解する人が、
アメリカに、イギリスに、フランスに、ポルトガルにいる。
自分の音楽と、多少なりとも近いことをしている人が、
ノルウェーに、カナダに、イタリアに、オーストラリアにいる。
そういった人々が、様々な方法で反応をくれる。
私も世界中ののミュージシャンや芸術家に、
あらゆる方法でコメントを入れる。
今では考えられないほど全員が真摯であった。
(真摯である人から、フレンドにしていった。)
私が鳥の写真を撮って相手の世界のコメント欄に貼り付ける。
相手もこちらの世界のコメント欄に、その人らしい方法で鳥の写真を貼ってくる。
このように、しばしば言語も介在しない、
表象の流動が世界単位で起きていた。
私は時々、これは1960年代のニューヨークで起きていた、
「フルクサス(流動)」のようなことが世界単位で起きていて、
自分はそのただ中にいるのではないか、と感じていた。
もちろん、いいことばかりではなかった。
あまりにも自由なその場所は、
半分はスパムとフィッシングと嫌がらせであったし、
人間関係のトラブルも国内の比ではなかった。
アーティストさんのMyspaceアカウントでも、
ご本人なのかスタッフなのか、なりすましなのか判らないものも多かったし、
こちらのスペースのコメント欄に貼り付けてきた写真が、
残虐なポルノや中年男性のヌード、死体写真などであった場合、
この人は善意・あるいは美的・芸術的観点からこれを貼ったのか、
あるいは悪趣味や嫌がらせとして、悪意を持って貼ったのか、
私はしばしば、じっくり吟味しなければならなかった。
私が寝る間も惜しんで人々を吟味し、厳選していった「フレンドリスト」を
そっくりそのまま引用して、楽々と世界中と「フレンド」になった日本人に、
私は、少なからず腹を立てたりもした。
数年かけて徐々に当初の熱が失われてきたところに、
Facebookが出現し、世界中の人々がFacebookに流れた。
それからしばらくして、ある日突然、Myspaceは仕様を変えた。
なんとIE非対応で、仕様も全く別のものになり、
何をどうすればいいのか、皆目わからなくなった。
やっとの思いで、とりあえず人が見に来ても「放置してない」と解る状態にまで構築したが、
新曲をアップロードすることはもうできなかった。
誰かが見ているかも知れないという思いから、
新作とライブの案内だけはアップロードし続けていたが、
ベータ版と呼んでもいいのかすら怪しいその仕様のまま、数年が過ぎた。
ああいうものは、「ある」というだけでも、名刺代わりになるものなので、
アカウントを消去する理由も、特になかった。
そこへ先日、Myspaceのアドレス・パスワードの流出事件が起きた。
どうにかパスワードは変更したが、
もうあれ以上、Myspaceの維持・手入れの意味はない、と判断した。
試聴なら今ではiTunesやAmazonでもできるし、もうじきspotifyも始まるらしい。
CDBabyだって、Youtubeチャンネルだってある。
公式サイトとFacebookがあれば、海外の方も、
私に連絡を取りたいのであれば、方法がある。
心残りなのは、寝る間も惜しんでイメージや片言の英語で
コミュニケーションを取った、数千人の「フレンド」の皆さん、
中でもとりわけ親密にイメージのやりとりをしていた数人であるが、
そのうちの半分は、FaceBookやTwitter、公式サイトで消息が知れているし、
もう半分はもうネットをやっておられないか何かのようだ。
あれほどの流動の中に身を置くことは、
今にして思えば、(嫌なこともあったが)人類史的な幸運であったのだろう。
私としてはMyspaceには、使いやすく復活して欲しかった。
社会科学的には「あれでおしまい」なのは当たり前らしいのだが、
私にとって、Myspaceのフレンドの中には、
イメージの流動を地球規模で共体験した、
かけがえのない人々が含まれていた。
私にとってMyspaceは、そのような場所であった。
退会数日前から、英語と日本語で、
「数日後Myspace退会します」と書き込んでおいた。
反応はなかった。誰も読んでいなかったのかもしれない。
そういうわけで、ひっそりと、Myspaceを退会しました。
フレンドの皆さん、ありがとうございました。
いつから始めたのか、正確には覚えていないが、
ブログの「写真詩」で、Myspaceに多用していた写真の年代を見ると、
2007年ごろには、寝ている間も夢の中でMyspaceをやっていたことが思い出せる。
世界中の人々に自分の音楽を聴いてもらう。
そのために、Myspace独自の試聴用MP3を作る。
確か20050Hzに最適化。時間上限は覚えていないが、
短い時間で曲の本質だけを短く聴いてもらえるよう、
ダイジェストに短いものを作ったと記憶している。
私が音楽で何をやっているのかを理解する人が、
アメリカに、イギリスに、フランスに、ポルトガルにいる。
自分の音楽と、多少なりとも近いことをしている人が、
ノルウェーに、カナダに、イタリアに、オーストラリアにいる。
そういった人々が、様々な方法で反応をくれる。
私も世界中ののミュージシャンや芸術家に、
あらゆる方法でコメントを入れる。
今では考えられないほど全員が真摯であった。
(真摯である人から、フレンドにしていった。)
私が鳥の写真を撮って相手の世界のコメント欄に貼り付ける。
相手もこちらの世界のコメント欄に、その人らしい方法で鳥の写真を貼ってくる。
このように、しばしば言語も介在しない、
表象の流動が世界単位で起きていた。
私は時々、これは1960年代のニューヨークで起きていた、
「フルクサス(流動)」のようなことが世界単位で起きていて、
自分はそのただ中にいるのではないか、と感じていた。
もちろん、いいことばかりではなかった。
あまりにも自由なその場所は、
半分はスパムとフィッシングと嫌がらせであったし、
人間関係のトラブルも国内の比ではなかった。
アーティストさんのMyspaceアカウントでも、
ご本人なのかスタッフなのか、なりすましなのか判らないものも多かったし、
こちらのスペースのコメント欄に貼り付けてきた写真が、
残虐なポルノや中年男性のヌード、死体写真などであった場合、
この人は善意・あるいは美的・芸術的観点からこれを貼ったのか、
あるいは悪趣味や嫌がらせとして、悪意を持って貼ったのか、
私はしばしば、じっくり吟味しなければならなかった。
私が寝る間も惜しんで人々を吟味し、厳選していった「フレンドリスト」を
そっくりそのまま引用して、楽々と世界中と「フレンド」になった日本人に、
私は、少なからず腹を立てたりもした。
数年かけて徐々に当初の熱が失われてきたところに、
Facebookが出現し、世界中の人々がFacebookに流れた。
それからしばらくして、ある日突然、Myspaceは仕様を変えた。
なんとIE非対応で、仕様も全く別のものになり、
何をどうすればいいのか、皆目わからなくなった。
やっとの思いで、とりあえず人が見に来ても「放置してない」と解る状態にまで構築したが、
新曲をアップロードすることはもうできなかった。
誰かが見ているかも知れないという思いから、
新作とライブの案内だけはアップロードし続けていたが、
ベータ版と呼んでもいいのかすら怪しいその仕様のまま、数年が過ぎた。
ああいうものは、「ある」というだけでも、名刺代わりになるものなので、
アカウントを消去する理由も、特になかった。
そこへ先日、Myspaceのアドレス・パスワードの流出事件が起きた。
どうにかパスワードは変更したが、
もうあれ以上、Myspaceの維持・手入れの意味はない、と判断した。
試聴なら今ではiTunesやAmazonでもできるし、もうじきspotifyも始まるらしい。
CDBabyだって、Youtubeチャンネルだってある。
公式サイトとFacebookがあれば、海外の方も、
私に連絡を取りたいのであれば、方法がある。
心残りなのは、寝る間も惜しんでイメージや片言の英語で
コミュニケーションを取った、数千人の「フレンド」の皆さん、
中でもとりわけ親密にイメージのやりとりをしていた数人であるが、
そのうちの半分は、FaceBookやTwitter、公式サイトで消息が知れているし、
もう半分はもうネットをやっておられないか何かのようだ。
あれほどの流動の中に身を置くことは、
今にして思えば、(嫌なこともあったが)人類史的な幸運であったのだろう。
私としてはMyspaceには、使いやすく復活して欲しかった。
社会科学的には「あれでおしまい」なのは当たり前らしいのだが、
私にとって、Myspaceのフレンドの中には、
イメージの流動を地球規模で共体験した、
かけがえのない人々が含まれていた。
私にとってMyspaceは、そのような場所であった。
退会数日前から、英語と日本語で、
「数日後Myspace退会します」と書き込んでおいた。
反応はなかった。誰も読んでいなかったのかもしれない。
そういうわけで、ひっそりと、Myspaceを退会しました。
フレンドの皆さん、ありがとうございました。
------------------------
「Myspace 退会」の検索で来た方のために、
一応簡単に退会方法を書いておきます。
Chromeの場合、ログイン(サインイン)したあと、
画面下やや左の歯車みたいなマーク「setting」をクリック、
プルダウンメニューの「Account」をクリック、
「Delete Account」→現れた青い「Delete Account」もクリック、です。
(sign out だとログアウトするだけです)
自己責任であることは言うまでもありません。
「Myspace 退会」の検索で来た方のために、
一応簡単に退会方法を書いておきます。
Chromeの場合、ログイン(サインイン)したあと、
画面下やや左の歯車みたいなマーク「setting」をクリック、
プルダウンメニューの「Account」をクリック、
「Delete Account」→現れた青い「Delete Account」もクリック、です。
(sign out だとログアウトするだけです)
自己責任であることは言うまでもありません。
- [2016/06/05 22:00]
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コメント
テストです
myspace退会からたどり着いてコメントさせていただきました。。。
私もDelete Accountの所を同じようにクリックしてmyspaceを退会しようとしたのですが、押しただけで何も起こらず、
登録しているアドレスに、この手続きを終了させて退会を完了させて下さい等のメールが飛んできませんでした。。。
一応Delete Accountを押したのですがそれだけで良いものか迷ってしまっています。。。
そのあとの退会処理がわからず。。。
他の方も一応Delete Accountを押したらよいと書いてる方もおられますが。そのあとは何か処理がいるのでしょうか?
ご伝授くだされば幸いです。。。
私もDelete Accountの所を同じようにクリックしてmyspaceを退会しようとしたのですが、押しただけで何も起こらず、
登録しているアドレスに、この手続きを終了させて退会を完了させて下さい等のメールが飛んできませんでした。。。
一応Delete Accountを押したのですがそれだけで良いものか迷ってしまっています。。。
そのあとの退会処理がわからず。。。
他の方も一応Delete Accountを押したらよいと書いてる方もおられますが。そのあとは何か処理がいるのでしょうか?
ご伝授くだされば幸いです。。。
Re: マイスペース退会について
お問い合わせの件ですが、
当方が退会してから既に数年たっており、細かいことは覚えておりません。
詳しくはmyspaceのヘルプをご覧ください。
http://creative.myspace.com/jpn/help/normal/xa5.html
ただ、2016当時の記憶をたどってみますと、
少なくとも舟沢が退会した頃には、システムがちゃんと稼働しておらず、「本当にこれで合ってるか?」と不安に思ったことを覚えております。
結局、再度ログインしようとしてログインできなくなっていることを確認して、退会していることを確認したことも覚えております。
さらに、再度ログインできず、確かに退会していることを確認しているにもかかわらず、舟沢のサイトは2019現在も、いわゆる“荒廃ページ”としていまだに存在し続けていること、つまり、もはや退会システムを稼働させる人員もmyspaceにはおられないことが推察されます。
当方が退会してから既に数年たっており、細かいことは覚えておりません。
詳しくはmyspaceのヘルプをご覧ください。
http://creative.myspace.com/jpn/help/normal/xa5.html
ただ、2016当時の記憶をたどってみますと、
少なくとも舟沢が退会した頃には、システムがちゃんと稼働しておらず、「本当にこれで合ってるか?」と不安に思ったことを覚えております。
結局、再度ログインしようとしてログインできなくなっていることを確認して、退会していることを確認したことも覚えております。
さらに、再度ログインできず、確かに退会していることを確認しているにもかかわらず、舟沢のサイトは2019現在も、いわゆる“荒廃ページ”としていまだに存在し続けていること、つまり、もはや退会システムを稼働させる人員もmyspaceにはおられないことが推察されます。
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