眼精疲労自己調査 

目がつらい。
最初にこのブログに「老眼」という言葉が出たのは、調べたら2011。7年ほど前になる。
老眼というのは小さい文字が見づらくなることで、
本を読むのには、老眼鏡を使っている。
その上、遠くが見えない近視・乱視も始まっており、
映画や舞台の鑑賞には、もう近眼鏡を着用している。
元々全く裸眼で生きてきたので、なかなかに慣れない。
遠近両用を掛けっぱなしにする気にもなれずにいる。

最も深刻なのは、眼鏡では矯正できない、モニター画面を見る時の眼精疲労。
これは全く凄まじいもので、根をつめて10時間もPCの前にいようものなら、
「真っ暗闇で目を閉じていても眩しくて目が開けられないような激しい目の奥の苦痛」
とでも言うような凄まじい状態に陥る。
いくら何でもこんな苦痛は尋常じゃない、と眼科に行っても、
「ちょっとドライアイかなー」ぐらいで済んでしまう。
仕方なしに、色々と検索する。
眼精疲労について検索して眼精疲労になってるのだから世話はないが、
それでも安い安み調べていく。
調べてみるに、ブルーライトというのは、かなり私にとってつらいものらしい。
総合病院の待合室で、ただ座っているだけなのに、
激しい眼精疲労に見舞われる。
何なんだこれ、と見上げると、昼間でもかなり明るく感じる電球色LEDで、
直視すると、それが目の苦痛の原因だとわかる。
自宅で調べれば、電球色であっても、かなりの量のブルーライトが入っているようだ。
スペクトラムのグラフを見ると、白熱電球の4倍(!)は入っているらしい。
つまり、ブルーライトのスペクトラムでは数値化できるけれど、
それが苦痛であるかどうか、それで目が疲労するかどうか、
現状では、眼科でもあまり数値化できないようなのだ。
私がいたたまれなかった総合病院の待合室だって、
一日中そこで働いている医療事務の人々がおられるのだから、
多くの人にとっては平気だ、と考えるしかなろう。

腰痛の時と同じ。
寝返りも出来ない痛みに対して、
殆どの整形外科は、MRIの検査と痛み止めの処方だった。
MRIで見えなければ、あとは自分で情報を集め、自分で考え、
一つずつ自分で手を打っていくしかない。
眼精疲労と腰痛について、ネット上にどっさりと情報と広告があるのは、
困っているのに病院ですんなり治らない人が多いからだろう。

まず、液晶モニターの設定を、
片っ端から「ペーパーモード」にする。
ブルーライトがカットされ、
茶色く汚い画面になるが仕方ない。
その上さらに、ブルーライトカット眼鏡をかける。
度が入っていないものと、「老眼+0.5」のものを使い分ける。
(眼科では「老眼は1.25が適切」と言われたが、ひとまず自分の実感を信じる)
スマートフォンも、四六時中ナイトシフトモードにして、
ブルーライトをカットしておく。(画面は茶色く汚くなるが仕方ない)
これだけで、目薬の消費量ががくんと減った。
でもこれだけでは、まだまだ対症的だ。

健康診断の数値を、読む。
この数値はどういう事なのか、と検索し、考える。
心理テストと、血液検査と、視力検査が、
考えていくうちに、具体的な「手法」として閃くことがある。
私の場合、鉄分が不足している、と判断した。
ほとんど全ての数値、ほとんど全ての実感が、
鉄分不足を指し示している。

鉄分のサプリを飲み始めた数日、
身体がすこし、温まるように感じた。
こういう実感も、検索してみる。
そんなことを書いてる人は見当たらないが、
実感を感じてから「これは何だ」と検索するので、
あながちプラセボでもなかろう。

まあ、大抵の実感は、数値に出ない。
鉄分の過剰摂取に対する警告にも目くばせしつつ、
ブルーライトカット老眼鏡を掛けながら、
日々の仕事に戻っていく。

(買い換え時が来たら、なるべく有機ELにしよう。あれはブルーライトがだいぶ少ない。)

このように、実感から出発し、虚ろな数値を見つめ、
その虚無に、一つずつ手を打っていく、
マニピュレート(遠隔操作)的な、着実かつ虚ろな行為。
そういう時代なのだろう。

それにしても、手元にあるものを持とうとするときにすら、
しばしば手が「空振り」してしまう。
それでも眼科は「それほどでもないでしょ」みたいに言っている。
参ったなぁ。

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