もがいた、或いはもがいてる経緯(1)
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元々、「KAIHOU」というアルバムは、
「KAIHOU」1曲で1アルバムとして、
Bandcampで配信をスタートしました。
それを、SpotifyやAppleMusicなど、
他のサイトでも配信しよう、と思うに至りました。
既に、「緑」や「底の方は少し固い」など、
長い1曲で1アルバム、というのは経験しているので、
問題なく行けるだろう、と思っていたのです。
それが、今回やってみると、うまくいかない。
読めない英語を無理やり読んでみると、
「1曲1アルバムだと、アルバムとして承認しない配信サイトがある」
ということのようでした。
(以前はありませんでした。どの配信サービスかはわかりません。)
EP・シングルとしてなら出せるようにも見えましたが、
1曲50分を「シングル」と世界中の配信サイトが承認するか、
読めない英語を読んでも、はっきりしませんでした。
それに、もう「アルバム配信」としての料金も、支払ってしまっています。
英語サイトでキャンセルする方法も見つけられません。
------------------------
十年以上、「アルバムらしいアルバムを作れそうで作れない」日々が続いています。
思い浮かべ、実際にレコーディングし、
トータルにまとめ上げる前に、
時代が変わってしまうのです。
納得のいくテイクが取れる前に、
そのシンセが壊れてしまうこともある。
納得のいくミキシングができる前に、
ソフトのヴァージョンが変わってしまうこともある。
納得のいく曲順が思い浮かぶ前に、
シャッフル再生が当たり前になってしまう。
もう10年以上、そんな風にもがいています。
そんな中、
この曲は、もうこのシンセサイザーのこの音色と、
このエフェクターのこの設定でしか、
録音物として納得のいくものはできないのではないか、
そして、このシンセサイザーも、このエフェクターも、
もうすぐ壊れてしまうのではないか、
そんな風に思って、トラックだけ録っておいたのが、
「Morning of Compensation(補償の朝)」でした。
この曲は、記憶では2004/8/8に、ライブ用のコンパクトな鍵盤で演奏したのが初演だろうと思います。
それを、PCのファイル日付を見ると、おそらくは2015~6頃にオーディオトラックとして残している。
MIDIトラックも残っているので、
納得がいくまでMIDIレコーディングで手弾きし、
そのベロシティを納得がいくまで微調整し、
そのデータで再度シンセサイザーを鳴らし、
それをオーディオトラックとして取り込んでいたようです。
その、「Morning of Compensation」が、
全く違う曲調であるにもかかわらず、
ほぼテーマとしては「KAIHOU」と同じであること、
「KAIHOU」のアルバムの最後に付け加えても、
「KAIHOU」というアルバムとして成立することに、
気づきました。
それから、2022時点のテクノロジーを駆使して、
新たなオーディオトラックを加え、ミキシングとマスタリングをし、
「KAIHOU」の2曲目としても成立するように整え切って、
アルバム「KAIHOU」を2曲にして、
配信の申請を出しました。
それでやっと配信が承認されました。
承認された直後、Bandcampの方にも2曲目を加え、揃えた次第です。
人生は思ってもみないことの連続です。
これは何歳になってもそう、というか、
経験を積めば積むほど、思ってもみないことは、
むしろ増えてくるような気さえします。
まさに、人生後半の「補償」ですね。
------------------------
ついでに書きますと、
Bandcampの「Archetype Drone Vol.17」ですが、今のところ、似たような手法で他でも配信、ということは考えていません。
元々「KAIHOU」をストリーミング配信しようと思ったのは、
Bandcampで「0円以上」と価格設定していたからで、
「Archetype Drone Vol.17」はしっかりめの値段を付けている以上、
他の配信でサブスク化するのは、Bandcampで購入いただいた方に対して、なんだか申し訳なく感じるのです。
(逆に、かなり高名なミュージシャンの方でも、CD化された過去作を次々と自らBandcampに有料設定でアップする方もおられるので、考えすぎなのかなぁ、と思うこともありますし、何かいいアイデアが思い浮かべば、やらせていただくかもしれません。今のところ、やる予定はない、ということです。)
「KAIHOU」のサブスク配信以降、驚くほどBandcampのアクセスが減りましたので、
商業戦略としてはどうだったんだ、と自問することもありますが、
答えは出ないまま、大量の雑用に押し流されていきます。
作曲、編曲、音色作り、ミキシング、マスタリング、
矛盾するいくつものものごとを同時にこなしていても、
知らない間にどこかの国のどこかのサイトが「アルバム」の定義を変えているとか、
こっちで発表するとあっちのサイトで買う人が減るとか、
想像力の及ばない出来事は、減りません。
(続きます)
------------ 以下告知 ------------
Mushio Funazawa 「KAIHOU」
・Bandcamp
・Spotify
・AppleMusic
「KAIHOU」1曲で1アルバムとして、
Bandcampで配信をスタートしました。
それを、SpotifyやAppleMusicなど、
他のサイトでも配信しよう、と思うに至りました。
既に、「緑」や「底の方は少し固い」など、
長い1曲で1アルバム、というのは経験しているので、
問題なく行けるだろう、と思っていたのです。
それが、今回やってみると、うまくいかない。
読めない英語を無理やり読んでみると、
「1曲1アルバムだと、アルバムとして承認しない配信サイトがある」
ということのようでした。
(以前はありませんでした。どの配信サービスかはわかりません。)
EP・シングルとしてなら出せるようにも見えましたが、
1曲50分を「シングル」と世界中の配信サイトが承認するか、
読めない英語を読んでも、はっきりしませんでした。
それに、もう「アルバム配信」としての料金も、支払ってしまっています。
英語サイトでキャンセルする方法も見つけられません。
------------------------
十年以上、「アルバムらしいアルバムを作れそうで作れない」日々が続いています。
思い浮かべ、実際にレコーディングし、
トータルにまとめ上げる前に、
時代が変わってしまうのです。
納得のいくテイクが取れる前に、
そのシンセが壊れてしまうこともある。
納得のいくミキシングができる前に、
ソフトのヴァージョンが変わってしまうこともある。
納得のいく曲順が思い浮かぶ前に、
シャッフル再生が当たり前になってしまう。
もう10年以上、そんな風にもがいています。
そんな中、
この曲は、もうこのシンセサイザーのこの音色と、
このエフェクターのこの設定でしか、
録音物として納得のいくものはできないのではないか、
そして、このシンセサイザーも、このエフェクターも、
もうすぐ壊れてしまうのではないか、
そんな風に思って、トラックだけ録っておいたのが、
「Morning of Compensation(補償の朝)」でした。
この曲は、記憶では2004/8/8に、ライブ用のコンパクトな鍵盤で演奏したのが初演だろうと思います。
それを、PCのファイル日付を見ると、おそらくは2015~6頃にオーディオトラックとして残している。
MIDIトラックも残っているので、
納得がいくまでMIDIレコーディングで手弾きし、
そのベロシティを納得がいくまで微調整し、
そのデータで再度シンセサイザーを鳴らし、
それをオーディオトラックとして取り込んでいたようです。
その、「Morning of Compensation」が、
全く違う曲調であるにもかかわらず、
ほぼテーマとしては「KAIHOU」と同じであること、
「KAIHOU」のアルバムの最後に付け加えても、
「KAIHOU」というアルバムとして成立することに、
気づきました。
それから、2022時点のテクノロジーを駆使して、
新たなオーディオトラックを加え、ミキシングとマスタリングをし、
「KAIHOU」の2曲目としても成立するように整え切って、
アルバム「KAIHOU」を2曲にして、
配信の申請を出しました。
それでやっと配信が承認されました。
承認された直後、Bandcampの方にも2曲目を加え、揃えた次第です。
人生は思ってもみないことの連続です。
これは何歳になってもそう、というか、
経験を積めば積むほど、思ってもみないことは、
むしろ増えてくるような気さえします。
まさに、人生後半の「補償」ですね。
------------------------
ついでに書きますと、
Bandcampの「Archetype Drone Vol.17」ですが、今のところ、似たような手法で他でも配信、ということは考えていません。
元々「KAIHOU」をストリーミング配信しようと思ったのは、
Bandcampで「0円以上」と価格設定していたからで、
「Archetype Drone Vol.17」はしっかりめの値段を付けている以上、
他の配信でサブスク化するのは、Bandcampで購入いただいた方に対して、なんだか申し訳なく感じるのです。
(逆に、かなり高名なミュージシャンの方でも、CD化された過去作を次々と自らBandcampに有料設定でアップする方もおられるので、考えすぎなのかなぁ、と思うこともありますし、何かいいアイデアが思い浮かべば、やらせていただくかもしれません。今のところ、やる予定はない、ということです。)
「KAIHOU」のサブスク配信以降、驚くほどBandcampのアクセスが減りましたので、
商業戦略としてはどうだったんだ、と自問することもありますが、
答えは出ないまま、大量の雑用に押し流されていきます。
作曲、編曲、音色作り、ミキシング、マスタリング、
矛盾するいくつものものごとを同時にこなしていても、
知らない間にどこかの国のどこかのサイトが「アルバム」の定義を変えているとか、
こっちで発表するとあっちのサイトで買う人が減るとか、
想像力の及ばない出来事は、減りません。
(続きます)
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Mushio Funazawa 「KAIHOU」
・Bandcamp
・Spotify
・AppleMusic
- [2022/11/20 11:00]
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